アメリカ探訪記 その二
さて、前回の続き。
今回のミーティングはフィラデルフィア市内中心部にあるUnion Leagueで行われました。
ここはアメリカで最も由緒あるCity clubだそうで、通りに面した古い建物はなんと今から150年前、南北戦争の頃に建てられた施設です。奥に宿泊棟が見えます。旧館とは別の時代に建てられたのかな? フィラデルフィアは独立戦争や南北戦争で歴史的な舞台になりました。リンカーンの「人民の、人民による、人民のための…」という演説が有名なゲティスバーグはここから車で西に2時間ほど。 この建物は1階にレストランや懇親会等で使う会場があり、2階の会議室で今回の勉強会が開催されました。2階の奥には小さいですが図書館もあって、おそらく南北戦争の頃からの文献だと思いますが古い書籍が所蔵されています。 図書館や会議室、朝食会場ではカジュアルドレスコードが適用されますが、宿泊棟ではジーンズにTシャツ等、私服で過ごせます。 勉強会は、参加者全員が1ケースずつ症例を持ち寄り、テーブル上にファイルを展示したり、ポスター発表したり、口頭発表される先生もおられます。 我々のスタディークラブではどのような理念で矯正治療を行っているか、別の機会にお話しますが(いつになるやら…)、先生方の治療は非常にクオリティーが高いです。 参加するたび、「地球の裏側で同じ考えを持ってこつこつ努力している人がいるんだ」と診療のモチベーションを高めて帰国するのです。
会議室はなかなか厳かな雰囲気で、リンカーン大統領の立派な銅像も立っており、背中に彼の厳しい視線を感じながら(?)、勉強させていただきました。はたしてリンカーンもこの部屋に滞在したのでしょうか…。